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白ウサギ(英:White Rabbit)は、ルイス・キャロルの児童小説『不思議の国のアリス』に登場する、擬人化されたウサギのキャラクターである。物語の冒頭で、服を着て人の言葉を発しながらアリスの目の前を横切っていき、彼の後を追っていくことによってアリスは不思議の国の世界へと迷い込むことになる。その後も物語を通してたびたびアリスの前に姿を見せる。不思議の国への導き手である白ウサギは、象徴的なキャラクターとしてサブカルチャーにおいてもしばしば言及の対象となっている。 == 作中での描写 == 白ウサギは物語の冒頭においてチョッキを着た姿で登場する。彼は取り出した時計を見つつ「大変だ、遅刻する」と言いながらアリスの目の前を横切ってウサギ穴の中に飛び込んでいく。不思議に思ったアリスが彼を追ってその穴に飛び込むことによって、アリスは結果的に不思議の国の世界にいざなわれることになる。第2章では、ウサギ穴を通って広間にたどり着いたアリスの前を正装に着替えた姿で通りかかる。しかし不思議なケーキの効果で大きくなっていたアリスに呼びかけられて驚愕し、手に持っていた皮手袋と扇子を落としてしまう(この扇子には身体を小さくさせる効果があり、アリスはこれを手に持つことによって再び小さくなる)。 つづく第3章では、落とした皮手袋と扇子を探しにふたたびアリスの傍にやってくるが、このときの台詞で彼が公爵夫人のもとに急いでいることがわかる。白ウサギはアリスを女中のメアリー・アン(これは当時は女中を婉曲に指す言葉でもあった〔マーティン・ガードナー注釈 ルイス・キャロル 『新注 不思議の国のアリス』 高山宏訳、東京図書、1994年、90頁。〕)と勘違いして、家へ行って皮手袋と扇子を取ってくるように命じる。アリスは言われたとおりに白ウサギの家に行くが、その中で瓶に入った飲み物を飲んでしまい、部屋いっぱいに大きくなってしまって外に出られなくなる。窓から出た巨大な手に驚いた白ウサギは、「トカゲのビル」を入り込ませてアリスを追い出そうと画策するが、ビルはアリスに蹴り上げられてのびてしまう(その後、アリスは投げ入れられた小石が変化したケーキを口にすることによって元の大きさにもどる)。 第8章では、ハートの王と女王の客たちに混じって、周囲に愛想を振りまきながら姿を見せる。その後第10章および第11章の裁判の場面では布告役を務め、タルトを盗んだというハートのジャックの罪状として「ハートの女王」の歌を読み上げ、また証拠物件としてナンセンスな詩を読み上げたり、裁判官役であるハートの王に目配せして発言の誘導を行ったりする。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「白ウサギ (不思議の国のアリス)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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